皆既日食ツアー in 中国 武漢

今回の旅は、
地球で体験できる天体ショーの中でも 飛び切りのモノです。
私自身、パリに住んでいた十年間のなかで1度体験した事があります。
「トータルエクリプス(皆既日食)」です! 中でも今回のは皆既日食の時間が最近ではもっとも長いのです。
エクリプスハンターとしては見逃すわけには行きません。(^^)b


h今回の皆既日食、
日本で見られるということもあり、
沖縄、奄美大島でのツアーを申し込むころには
予約でいっぱい(汗)門前払いです(泣)
それでもわたしはめげずにツアーを探しました。。。
そして見つけました。
「三国志皆既日食ツアー in武漢(中国)」がそれです。

中国武漢は曇りのち雨という週間天気予報。
思い出すのはフランスはパリ。
パリ郊外での皆既日食成功体験も天気は同じ、曇りでした。 前回100%の皆既日食を見ることが出来たのは、
フランスの友人たちとともに車に乗って雲と追いかけっこしながら、
晴れ間を探し回ったことが勝因でした。
武漢にだって雲の切れ間はあるはず。
私はタクシーを乗り継いででも、
ヘリをチャーターしてでも見るつもりです。(^v^)v

飛行機は、広州経由で武漢に着きます(実はすごく遠回り)。
広州はマカオとか香港に程近い、
南に位置する地域。 とても温暖で、ライチが特産品のようです。この様に空港のいたる所に何種類ものライチの山が!!

女性店員さんとの一枚。広州は干し果物が有名みたいで、私はお土産にプラムの砂糖漬けを購入しました。 漢字と身振り手振りでやり取りが出来るので、すぐに打ち解け他人の気がしません。

広州からいよいよ、
日食の舞台武漢へ!
飛行機からは綺麗な夕日が…。晴れてください!
明日の午前中だけは晴れてください!お願いします!
と中国のお天道様に、にわか神頼み。

中国のお天道様は、楽しい方のようです。 当日の武漢。雨の心配は無いようですが、ご覧のように薄雲が一面空を覆っています。
ここから、サスペンス映画のようにハラハラする展開が待っていようとは…。 当日はなんと5時起きです。

ツアー会社が用意してくれたのは、武漢にある大きな湖の中にある湖水浴場。 大きな湖で、細い一本道しかなく周りは渋滞でタクシーでの移動は絶望的か…。 こうなったらここに賭けるしかない!
現地のテレビレポーターのお姉さんもはりきってます。

隣にいるのは、今回ツアーでご一緒したツアー仲間の小林さん。
中国語が堪能で、先ほどのテレビ取材も受けられていました。
その日の武漢ニュースでも取り上げられたそうです!
二週間前に靭帯を損傷する大怪我をおして、このツアーに参加。 ツアー参加者は総勢20名。全国各地から集まった精鋭ぞろいです。

今回武漢を案内してくださった鐘(ショウ)さん(左の女性)、王(ワン)さん(右の男性)! 二人ともツアーの最中、ガイドからトラブル対応まで尽力してくださいました。 謝謝!

さて、天気のほうは晴れ間が見えたり曇ったりを繰り返しています。 写真は武漢観光局のお偉いさんです。 海パン一丁で、日食を観察。

うわ~~~~
欠けた!

日食の前は太陽が完璧に顔を見せていたのに、日食中盤になり厚い雲に覆われみんなハラハラ。
ところが、
な、な、なんと・・・
雲の切れ間が向こうから太陽に向かって流れてくるではありませんか!?

おお!三日月、、、いえ、「三日太陽さん」にまた会えました。

もう雲の気配はありません。 武漢一人勝ちか!?(なんのこっちゃ)
そうこうする内に、吹く風も寒く、あたりに迫りくる夕闇が… (まだ朝だったよね?)
「ああ!太陽がなくなる」
まるでスピルバーグの映画の様です。
さん、にー、いち!という掛け声がどこからか聞こえてきます。

きたー!!!

以上日食写真3点は私達の見た武漢での皆既日食でした??(?ほんもの~?)。
この素晴らしい写真は小林智恵さん一家の皆様によりご提供いただきました。

地平線は360°夕焼けの状態です。いっせいに暗闇に包まれました。 砂浜では子供が4輪バイクを乗り回しています。(みんなハイです。)

世紀の一瞬を共有したことでスッカリ観光局のおじちゃん達とも仲良しに。
(海パン姿のおじちゃん達との、のどかなショットです。)
名刺ももらい写真を送ってくれとのこと。(記念に中国製日食ガラスをくれました。友好)

さてこのツアー、別名武漢サバイバルツアーと呼ぶことに(笑) 武漢という場所は中国の3大ボイラー、または3大ストーブと呼ばれる場所で とにかく暑い場所らしいのです。
この日も、日食をみた余韻に浸りたい私たちをよそに 休む間もなくバスは一路、武漢文化博物館なる場所へ…。

ガイドの鉄人、鐘さんのマシンガン説明トーク! 中国の古代文明の技術力の高さには圧倒されました。
その後中国の王様のお墓に埋葬されていた、楽器の演奏を鑑賞。 2000年以上前の悠久の音色を楽しみました。

その後、息つく暇も無く中華料理屋経由で、黄鶴楼へ。。。このときまだ昼過ぎなのに、すでに3つ目の訪問地。 余韻に浸る間もなく、元気もなく、、、あの日食は幻だったのだろうか?
4000年の歴史を持つ中国は、いたるところに観光名所があります。 黄鶴楼に行くとき、バスの駐車場に使用したのが辛亥革命記念館の一角。 武漢は辛亥革命の始まりの地でもあるようです。

写真は宇賀昭司さんによりご提供いただきました。

黄鶴楼は山の上にあります。とても景色は良かったのですが、早起きと、日食の興奮と、炎天下の中、
長い階段は修行(苦行)の道のようでした(苦笑)。

私も記念撮影。 4階が売店になっているのですが、中国の面白いところは、 値段の交渉が出来るところです。 がんばったら表示額の半分まではいけます(笑)
そのかわり、買わなかった場合 「Why?Why?」と詰め寄られます。結局買わされる羽目に。 買わないと放免してくれません。(気の弱い私。トホホ)

黄鶴楼のあとは、き元禅寺へ直行です(え?まだあるの?)。 このツアーでは「休みたい」「お昼寝したい」「ホテルへ帰りたい」はタブーです。 強行陣にも関わらず誰一人文句を言いません。
日食を見れたおかげでツアーに暗黙のルールが生まれたようです。
「忍耐」「放心」。そして…
「無我の境地」へ。

そ、そっくり!
狛犬(?)の生まれ変わり?にしては可愛い!

仏像様に後光が差していました。
もはや、無我の境地(?)となった私たちを仏様はあたたかく見守ってくださいました。

花びらには亀の大群が!
一度にこんなに大量の亀を見たのは初めて、 亀の神様がここにいるんだなと思います。

正直に告白しますと、この写真を撮るころにはへとへと(笑)
弾丸武漢ツアーでした!
実は翌日はもっとハードに。
赤壁1600階段ツアーが待っていたのでした。